六本松こころのクリニックCOCORO NO CLINIC
発達障害・大人のADHD
「なぜ自分だけ
できないのか」——
大人のADHDと向き合うために
「やる気がない」「だらしない」じゃない。脳の神経発達の特性です。
🧠 成人ADHD・注意欠如多動症
記事監修
前田 輝 院長精神保健指定医・精神科専門医
ADHDの3タイプ
不注意優勢型
集中力が続かない、物をなくす、うっかりミスが多い、段取りが苦手
多動・衝動性優勢型
じっとしていられない、思ったことをすぐ言う、感情的になりやすい
混合型
不注意と多動・衝動性の両方が見られる。最も多いタイプ
大人のADHD——職場・日常でのよくある困りごと
✓締め切り・約束をよく忘れる
✓仕事の優先順位がつけられない
✓ケアレスミスが多い
✓興味のないことに集中できない
✓逆に興味があることへの過集中
✓忘れ物・なくし物が多い
✓衝動的にお金を使ってしまう
✓感情のコントロールが難しい
✓先延ばしのくせが直らない
✓時間の管理が苦手
診断の重要な条件:DSM-5では「12歳以前から複数の場面で症状があり、現在の生活や仕事に支障を来している」ことが必要です。大人になって初めて気づく方も多く、幼少期の状況(通知表・エピソード)を振り返ることが診断の参考になります。
治療——「治す」より「折り合いをつける」
💊 ADHD治療薬(成人に使用できる薬)
薬物療法と環境調整・心理社会療法の組み合わせが基本です。薬物療法では7〜8割の方で効果があるとされています。
| 薬剤名 | 成分名 | 主な特徴 | 登録要否 |
|---|---|---|---|
| コンサータ | メチルフェニデート | 即効性あり・集中力向上。12時間持続 | 要登録 |
| ストラテラ | アトモキセチン | 依存性なし。不安にも効果あり。効果まで数週間 | 不要 |
| インチュニブ | グアンファシン | 衝動性・怒りへの効果。鎮静作用あり | 不要 |
薬以外のアプローチ
- 環境調整(デスク整理・ToDoリスト・アラーム活用)
- 認知行動療法(CBT)——先延ばし・感情コントロールの改善
- ペアレントトレーニング(子育て中の保護者向け)
- 職場への合理的配慮の依頼(業務内容・環境の調整)
Q「発達障害」と診断されると会社にばれますか?
診断の事実は医師の守秘義務により保護されており、会社に自動的に伝わることはありません。職場に伝えるかどうか、どの程度伝えるかは本人の選択です。一方、合理的配慮を求めるには職場への開示が必要になります。
Q診断までどのくらいかかりますか?
初診で詳しい問診を行い、生育歴・生活歴の確認、必要に応じて心理検査(CAARS等)を実施します。複数回の診察を経て診断することが多く、1か月程度かかるケースもあります。まずは「困っていること」を整理してご来院ください。
「これが自分の普通」と思っていませんか?
「努力が足りない」ではなく「脳の特性」です。
診断を受けることで、適切な支援とサポートにつながります。
平日朝7時〜診療。WEB予約24時間受付中。
⚠️ 本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。診断・治療は必ず専門医にご相談ください。
【主要参考文献】DSM-5(American Psychiatric Association 2013)/ ADHD適正流通管理システム / 各薬剤添付文書
【主要参考文献】DSM-5(American Psychiatric Association 2013)/ ADHD適正流通管理システム / 各薬剤添付文書
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