赤ちゃんなのに
うれしくない——
産後うつのサインを見逃さないために
「母親なのに」と自分を責めないでください。産後うつは10人に1人が経験します。
産後うつとは
定義と有病率
産後うつとは、出産後(主に産後4週〜数か月以内)に発症するうつ病です。国際的な有病率は約17.7%、日本でも約10%(10人に1人)とされています。産後2年以上経過しても続く「持続性産後うつ」も存在し、日本の研究では産後2年時点でも約24%の方にうつ傾向が残るとの報告があります(名古屋大学 2025)。
有病率
受診した割合
(2022〜2024年)
こんな症状が続いていませんか?
マタニティブルーとの違い
| 項目 | マタニティブルー | 産後うつ |
|---|---|---|
| 発症時期 | 産後2〜3日 | 産後4週〜数か月 |
| 持続期間 | 数日〜2週間以内 | 2週間以上続く |
| 頻度 | 約50% | 約10% |
| 治療 | 休息・サポートで改善 | 専門的治療が必要 |
治療と支援
カウンセリング・精神療法
認知行動療法(CBT)や対人関係療法(IPT)が産後うつに有効とされています。「こんな気持ちになるのは自分だけ」という孤立感を和らげ、思考パターンを整えていきます。
薬物療法(必要な場合)
SSRI(抗うつ薬)が使用されます。授乳中でも安全性が比較的高い薬剤の選択が可能です。授乳との兼ね合いは医師と相談しながら慎重に判断します。
社会的サポートの活用
産後ケア事業・訪問支援・保健センターへの相談など、地域の支援も積極的に利用しましょう。「助けを求めること」は弱さではありません。
一人で抱え込まないでください。
「母親なのに」と自分を責める必要はありません。
産後うつは治療できます。
赤ちゃん連れでの来院も歓迎しています。
平日朝7時〜診療。WEB予約24時間受付中。
【主要参考文献】周産期メンタルヘルスコンセンサスガイド2017 / 名古屋大学「産後うつの持続・遅発」2025 / キッズライン「2024年産後のメンタルヘルスに関するアンケート」/ JSCP「いのちを育む妊産婦の危機」2025年版
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